SET-Jとは

プログラムの目的、内容など
在ボストン日本領事館、ボストン日本語学校、メッドフォード教育委員会が後援してアメリカ人教員を日本に派遣して、日本の教育、文化、習慣などを見聞きしてもらうプログラムがありました。ローレンススクールもそのプログラムに参加し、過去に校長先生、副校長先生、教育委員長、二名の先生が派遣されました。1999年には上記後援によるプログラムが終了してしまいましたが、2002年よりローレンススクールにSET-Jを立ち上げ日本人保護者の運動により継続しております。多くのアメリカ人にとって、日本は遠い上に言葉も生活様式も全く異なります。アメリカ人教諭に日本の習慣、文化や教育を理解してもらう事にこの派遣は大変大きな影響を及ぼしています。日本では、約10日間かけて各地を回り、平和記念資料館や小中学校などの訪問、ホームステイも体験します。日本全国に数百人いるローレンス帰国生、ご家族の方々、またはSET-Jの活動に興味を示してくださる他機関のご協力を頂いて、アメリカと日本での連携を取り合いながら、毎年この派遣旅行を行っています。派遣された教諭は、この貴重な体験を、毎年、全校生徒、保護者へ報告しています。

2023年7月1日土曜日

静岡の小学校見学(6/29)

SET-Jメンバーの佐竹さんから、静岡の小学校見学のご報告をいただきましたので、ご紹介いたします。


前日に静岡駅で、Ms.Centoreをお出迎えしました。その際に、旅のお疲れがでているので、学校訪問の時刻を1時間遅らせることをお約束して、ホテルまでお送りしました。


当日の朝8時20分に、ホテルのロビーでMs.Centoreにお会いして、早速静岡駅からバスに乗車しました。15分程すると、「次は終点、登呂遺跡です。」との社内アナウンスが!!

先生と二人で顔を見合わせ、苦笑い。なんと!話に夢中になり、乗り越してしまいました。急遽、私の父の車が来るまで、登呂遺跡見学をしながら待ちました。

車で5分。無事に静岡市立南部小学校に到着。野田校長先生が出迎えてくださいました。

その後、6年1組の教室へ。算数の割合の計算の授業でした。授業のウォーミングアップのアクティビティでは、4つの数字を使い、指定された数字になるように和差積商の式を作ります。今日の数字は12、2、9、6でした。答えが12になるように1分間で式を作ります。Ms.Centoreは、とても興味深そうにご覧になり、是非、Lawrenceのご自分のクラスにも取り入れてみたいと、おっしゃっていました。

休み時間では、クラスの子どもたちが、「校内を案内してあげる」と言って、1階から4階まで先生を案内してくれました。


その後、次の授業時間を使って、校長先生と一緒に、全クラスを少しずつ訪問しました。

南部小学校には、ことばの学級と特別支援学級が設置されており、説明をお聞きになった先生は、「こちらの学級の子どもたちは、一日中ここで過ごすのですか」と質問していました。

1年生の七夕飾り制作、2年生の心を落ち着かせてから「二」「三」のお習字に向かう姿、音楽室で3年生の合唱、体育館で4年生の合同ダンス、5年生のクラスでは、友達の良いところをお互いに書いて、名前を伏せてクラスで発表しあい、誰のことを書いているのか当てるという学級活動を参観しました。

4時間目は、いよいよMs.Centoreの授業です。

先生制作のスライドを見ながら、4MCの一年間の様子をお話ししてくださいました。子どもたちからは、「Ms.Centoreの好きなスポーツは何ですか」「アメフトを観戦したことがありますか」「Lawrenceには、どんな学校行事がありますか」「Lawrenceで人気のランチメニューは何ですか」「アメリカでは、どんなイベントがありますか」等、たくさんの質問がありました。先生の答えを聞いては、歓声があがったりもしました。先生の英語を一生懸命に聞き取ろうとしている南部小の子ども達の姿が印象的でした。


その後、マサチューセッツ州と、ローレンスの1日について、佐竹兄妹がスライドで説明しました。カフェテリアでランチを選べることを話すと、「天国やー、明日から引っ越してアメリカの学校に行きたい」という率直な子どもらしい声も聞かれました。

そして、給食の時間です。マスクと給食着を身に着けた給食当番が、テキパキと準備を準備しているのを先生は感心してご覧になりました。


次は、掃除の時間です。

Ms.Centoreも教室を、子ども達と一緒に箒を持って、お掃除してくださいました。「いつもより、早く掃除が終わったね!きれいになったね!」と子ども達も話していました。


この日の静岡市は最高気温が35.8度まで上がったので、昼休みに校庭での遊びは10分間と限られていました。それでも、Ms.Centoreと一緒に6年1組の子ども達がドッジボールを始めると、瞬く間に他の学年の子ども達も加わり、総勢30名程での白熱した試合になりました。校庭から教室に戻る途中でも、たくさんの子ども達が駆け寄ってきて、先生は大人気!今までに習ってきた英語を使って、Ms.Centoreとコミュニケーションを取ろうと一生懸命な様子に、先生はその気持ちを汲み取ってくださり、笑顔が広がりました。

最後に、6年生全体が体育館に集まり、日本の遊び(だるま落とし・かるた・輪投げ・紙鉄砲・こま回し・羽根つき・けん玉)を紹介してくれました。担任の石原先生の合図で次のブースに移動します。

先生は、それぞれの遊びのブースを積極的に回りました。

説明を聞いた後、先生はこま回しが初めてと言いながら、お見事!1回目の挑戦で、こまを回して楽しんでいらっしゃいました。けん玉には、かなり苦戦していましたが、諦めずに何度も挑戦し、羽根つきではペアになった6年生と息の合ったプレイを披露していました。


お土産に英語で書かれたお手製のかるたをプレゼントされて、先生はとても嬉しそうでした。最後に、みんなで体育館に大きな円になって、Simon saysのゲームで大盛り上がり。思わず先走って引っかかってしまった6年生は、あははは~と笑いあって、楽しい時間になりました。

帰りの会では子ども達から「また来年も来てね」と声を掛けられた先生。その後、職員室前に移動して、諸先生方に南部小訪問のお礼をお伝えすると、たくさんの先生方からありがとうございましたとのお言葉。そして、校長先生からお土産に、南部小の校章の文鎮と日本各地のクッキー詰め合わせを頂きました。

猛暑日の過ごしにくい日でしたが、Ms.Centoreのどんなことにも挑戦しようという姿勢と、明るい南部小学校の子ども達・先生方に支えられ、充実した1日となりました。

Ms.Centoreを受け入れてくださった南部小学校の全ての皆さまに、深く深く御礼申し上げます。


佐竹さん、前日の出迎えから、当日の学校見学のアテンドまでありがとうございました!旅にハプニングはつきものですから、思いがけず遺跡も見学できて楽しかったのではないでしょうか。南部小学校の皆様もMs. Centoreを温かく受け入れていただきありがとうございました。

Ms. Centoreのブログの静岡の小学校見学の投稿は、こちらをご覧ください。

Blog:<https://mscentoregoestojapan.weebly.com/day-4---shizuoka>

2023年6月30日金曜日

広島訪問(6/28)

SET-Jメンバーの正木さんから、広島訪問のご報告をいただきましたので、ご紹介いたします。


7時38分に博多からの新幹線で広島駅に到着。

Centore先生の宿泊するHotel Granvia広島は駅と隣接しており、徒歩2、3分でロビーで会うことができました。


チェックアウト、荷物を預けて、広島駅南口に向かい原爆ドーム行きの路面電車に乗りました。電車に揺られること20分。原爆ドームに到着すると、畝崎さんがすでに待っていました。

生まれも育ちも広島である畝崎さんの言葉はとても重みがあり、私達四人はただひたすら彼女の言葉に耳を傾けていたような気がします。

  


爆心地、平和公園碑を巡り、平和記念資料館に入ると、畝崎さんに、「とても衝撃的写真が展示されていますので、お子さん達は20分ぐらいの閲覧のほうが良いかと思います。」とアドバイスを受けました。その後、畝崎さんは奉納する花の受け取りに行かれたので、私達四人は一緒に中に入ったものの、いつのまにか一人一人別行動になっていました。


確かに、直視するには辛すぎる写真がかなりあり、涙が溢れそうになるのをこらえながらひたすら前に進んで行ったので、Centore先生、舞斗やCatelineがどのような思いで、また、表情で閲覧していたのかうかがい知ることはできませんでした。

閲覧室を出てから目に入って来た外の景色があまりにも鮮明で、思わず写真を撮ってしましました。

慰霊碑に献花をし、その後、8歳の時に爆心地から2.5キロの自宅で被爆された八幡照子さんの講話を聞きました。


「自分の言葉で伝えてたいから。」と、英語で一生懸命力強い声でお話される八幡さんのお姿に感銘を受けました。

被爆した後も、お父様だけ広島に仕事のために残り、5年間他県に住まなければならなかったこと、広島に戻り家族全員で暮らせるようになっても、食糧不足で食べ物を確保するのに大変苦労したこと、ご両親は被爆者としては長生きしたが、さまざまな病気に苦しんだ事などを語ってくださいました。

「どうして、85歳という高齢になった今でも被爆講話のお仕事をされているのですか?悪夢のような体験を語るのは辛くて辞めたいと思ったことはないですか?八幡さんのその強さを一体どこから来るのでしょうか?」

と、私達が尋ねると、

「被爆した幼い同級生や友達が、こんなひどいことをした仇を取ってくれ。と言って死んでいきました。でも、憎しみからは何も生まれません。世界平和のためにお互いが歩み寄って、手を取り合って、前に進むことが大事。舞斗くんやケイトちゃん達のような子供が戦争で苦しむことのない未来にしたいから。」と、おっしゃっていました。

 

最後に、千羽鶴を奉納して、さだこさんを見上げると、彼女が微笑んでくれているように見えました。


今回通訳ガイドをして頂いた畝崎様、アテンドをしてくださった正木さんご家族、お忙しい中誠にありがとうございました。SET-Jの旅程では欠かせない広島訪問ですが、Ms. Centoreにとっても、一生心に残る経験になったのではないでしょうか。御本人による感想などについては、こちらからご覧ください。

2023年6月29日木曜日

奈良観光(6/27)


昨日に引き続き、森口さんより奈良観光の様子を頂きましたので、ご紹介いたします。


6/27、Ms.Centoreと奈良を観光しました。


まずは奈良駅から東大寺に行く道々でたくさんの鹿に出会いました。そして東大寺の大仏を見学しました。



その後、東大寺に隣接する吉祥園という小さな日本庭園をまわりました。木々の間から鶯が鳴いていました。


そして、大仏殿近くのお店でお昼を食べました。ご飯と一緒にたくさんのお漬物を食べたり、最中に餡を自分達で挟んで食べました。


その後、奈良公園に戻り、鹿に鹿煎餅をあげました。ちょうど鹿の赤ちゃんが産まれているシーズンだったので、産まれたばかりの赤ちゃんの鹿や、たくさんの小鹿を見ました。













奈良はかき氷発祥の地なので、かき氷を求めて、興福寺の五重塔を見ながら、奈良の古い街並みが残る奈良町に向かいました。とても蒸し暑い日だったので、かき氷を食べて体の熱が下がり少し楽になりました。奈良の服や雑貨のお店、中川政七商店でお土産物などを見ました。


そして京都に戻り、時間どおり無事に広島に向かうMs.Centoreをお見送りしました。


森口さん、伊丹空港でのお出迎えから、素敵な京都・奈良の観光、そして新幹線移動などに関わる大切な手続きのサポートまで、本当にありがとうございました。ご丁寧なスケジュールの報告と和やかな雰囲気が感じられるお写真もたくさん共有くださり、心より感謝申し上げます!


Ms. Centoreのブログの奈良観光の投稿は、こちらをご覧ください。

Blog:<https://mscentoregoestojapan.weebly.com/day-2---nara>

2023年6月28日水曜日

京都観光(6/26)

京都観光の様子をアテンドの森口さんより頂きましたので、ご紹介いたします。


6/26、Ms. Centoreと京都を観光しました。伏見稲荷大社で千本鳥居をくぐりました。



ここでは、おみくじを引いたり、お稲荷さんの絵馬に願いを書いて奉納したりしました。 


その後、清水寺近くの湯豆腐のお店で、お昼ご飯に湯豆腐を堪能しました。





次に清水寺を訪れ、清水の舞台で記念撮影をしたり、特大のお輪を鳴らしたりしました。





そして、産寧坂を下りながら、抹茶スイーツを食べて休憩を取りました。

その後、祇園の花見小町を散策しました。

次は金閣寺にて庭園をゆっくりまわりながら、日本らしい庭園の風景を楽しみました。

また龍安寺にて石庭をのんびりと眺めて、静かな時間を楽しみました。









急な夕立にも見舞われましたが、晩御飯を食べて、楽しい一日が終わりました。









森口さん、昨夜からのアテンドに引き続き、素敵な京都観光の詳細とたくさんのお写真、本当にありがとうございました。

Ms. Centoreのブログの京都観光の投稿は、こちらをご覧ください。

Blog:<https://mscentoregoestojapan.weebly.com/day-1---kyoto>

2023年6月25日日曜日

Ms. Centoreが無事日本に到着!

空港での出迎えをしていただいた森口さんからご連絡をいただきました。


Ms. Centore、ようこそ日本へ!

伊丹空港で合流し、無事京都のホテルに到着しました。


伊丹空港でのお出迎え、ホテルまでの付き添い、Ms.Centoreはどんなに心強かったことでしょう。
心より感謝申し上げます!

滞在中の様子などは、Ms. Centoreのブログもご覧ください。
Blog:<https://mscentoregoestojapan.weebly.com/>

2023年6月14日水曜日

Spring Picnic 2023

悪天候のため延期されていたスプリングピクニックが6月13日(火) 17:30-19:30 に開催されました。前夜の雨でフィールドは少しぬかるんでいましたが、午後からは太陽が顔を出し、暖かい日差しが降り注ぎました。ローレンス校に通うたくさんのご家族がスプリングピクニックに参加されていました。フィールドは大変賑わいました。




前日の放課後には高学年のボランティアさん達、保護者の方々のご協力を得て、ヨーヨー作りを致しました。明るい笑い声の中、手際よく作業を進めてくださり、大変助かりました。お忙しい中お集まりくださった皆様、ありがとうございました!


SET-Jのブースではヨーヨー釣りとチューペットの販売を行いました。
皆様のご協力のおかげで無事に完売することができました!
売上金 全額はローレンスPTOへ寄付させていただきます。


今でこそ、学校行事で販売される"おにぎり"が現地の子供たちに人気だったり、日本人の子供たちがローレンス校の中で現地の子供たちと分け隔てなく過ごせる環境が整っていますが、昔からそうだったというわけではないのだそうです。


SET-Jはローレンス校の先生方に日本がどんな国なのか、どんな歴史や文化をもつ国民なのか、そして分らない言語に囲まれて暮らすとはどういう気持ちなのかを体感して頂くことを目的に約20年前から活動を続け今日に至っています。


登下校中に、放課後に、あちこちから聞こえる日本語、一瞬ここがアメリカだということを忘れる感覚、皆様も感じたことはありませんか?

広大なアメリカで、ボストンで、ブルックラインで、このローレンス校でご縁があって出会えた日本人の皆様、そして日々私たちを温かく受け入れてくださるローレンス校の先生方、現地の生徒の皆様、保護者の皆様。

私たちの子供たちが毎日笑顔でローレンス校に通えるのはお子様と保護者の皆様の日々の努力はもちろんですが、日本のことを理解し大切に思ってくださる全ての方々のおかげだと思います。

感謝の気持ちを忘れず、ローレンス校に関わる全ての方の笑顔のために、皆様のご協力をいただきながらSET-Jは活動を継続できていけたらと考えています。これからもどうか皆様のお力をお借りできますと幸いです。

Ms.Centoreは6/24(土)に日本へ向けて出発されます。
約10日間、京都・奈良・広島・静岡・横浜・東京を巡り、日本の教育現場(静岡:南部小学校、神奈川:仏向小学校)をご訪問、広島平和記念公園で千羽鶴奉納などを予定しており、日本の文化に触れ、日本の暮らしを体感していただきます。

派遣中の様子はMs.Centoreのブログで更新される予定です。



ヨーヨー作りにご参加くださいました皆様、スプリングピクニックの準備ならびに販売にご協力くださいました皆様、ブースにお立ち寄りくださいました皆様へ心より感謝を申し上げます。
皆様、お忙しい中、本当にありがとうございました!


SET-J メンバー 一同