SET-Jとは

プログラムの目的、内容など
在ボストン日本領事館、ボストン日本語学校、メッドフォード教育委員会が後援してアメリカ人教員を日本に派遣して、日本の教育、文化、習慣などを見聞きしてもらうプログラムがありました。ローレンススクールもそのプログラムに参加し、過去に校長先生、副校長先生、教育委員長、二名の先生が派遣されました。1999年には上記後援によるプログラムが終了してしまいましたが、2002年よりローレンススクールにSET-Jを立ち上げ日本人保護者の運動により継続しております。多くのアメリカ人にとって、日本は遠い上に言葉も生活様式も全く異なります。アメリカ人教諭に日本の習慣、文化や教育を理解してもらう事にこの派遣は大変大きな影響を及ぼしています。日本では、約10日間かけて各地を回り、平和記念資料館や小中学校などの訪問、ホームステイも体験します。日本全国に数百人いるローレンス帰国生、ご家族の方々、またはSET-Jの活動に興味を示してくださる他機関のご協力を頂いて、アメリカと日本での連携を取り合いながら、毎年この派遣旅行を行っています。派遣された教諭は、この貴重な体験を、毎年、全校生徒、保護者へ報告しています。

2025年7月6日日曜日

7月6日(土)京都

京都府でアテンドくださいました中村さんから当日の様子とお写真を共有いただきましたのでご紹介させていただきます。

 7:00にホテルで待ち合わせ、与田ご夫妻と一緒にJRで、嵐山の竹林まで徒歩で移動しました。まだそれ程混み合っておりませんでしたので、静かな雰囲気を感じて頂けたと思います。

途中、野々宮神社に立ち寄り、通常の鳥居が何故朱塗りなのか、またここが黒塗りになっているのはなぜか、等を説明しましたが、日本文化にも興味があるご様子で、古代の棺に朱塗りの物がある、とお話しした時に、興味深そうに聞いておられました。

その後、天龍寺を訪問しましたが、柱の土台下に石を挟む事で地震対策にしている、という、昔、京都検定試験で勉強した内容を思い出しお伝えしたところ、日本は昔から対策をしていたんだと感心しておられました。
また、入口正面に置かれた大きな達磨図に驚かれ、臨済宗の寺院であるため、禅を重視する事、達磨僧の話や、願いが叶った際に、達磨人形に眼を入れる事などをお話ししました。(後に、錦小路で売られている実物を、見て頂きました。)
寺院見学時に、”上座”の説明をした際に、学校訪問時の作法の授業で、正座時の手のつく位置は、13段目だと習った、と楽しそうに笑顔で話しておられました。
また庭園に降りて、木陰でもあり、20分近く涼みながら、静かで落ち着くと庭を堪能しておられました。

渡月橋に向かう途中、偶然茅葺き屋根の建物があり、屋根の葺き替えは、材料集めや技術継承が大変である事などをお話ししました。
また、橋を渡っている時に、川下りの船も見え、美しいと何枚も写真を撮っておられました。

その後は、阪急電車で、四条烏丸まで移動し、依田君が、お昼御飯のタイミングから合流してくれました。38℃になるとの予想が出ており、炎天下に歩き回るのは避けたく、天ぷらにするかお好み焼きにするかを先生に伺い、錦通りにあるお好み焼き屋さんに入りました。
広島焼を召し上がる予定を伺いましたが、お料理好きとの事で、関西風との違いを見て頂き、またご自身で焼く体験ができれば、帰国後も作れると思い、焼かせて頂けないかお店に頼みましたが、不可との事で、少し離れた場所から見学する事は出来る、と言って頂きましたので、手順などを見て頂きました。
数種類を頼み、召し上がって頂きましたが、お肉なしのミックスが一番お口に合ったようです。


食後は錦通りを散策し、抹茶を購入されました。
突き当たりの錦天満宮で、お辞儀をしてくぐり、柄杓で手を洗い、お賽銭、二礼二拍手等を体験して頂き、名水である錦の水でほんの少しですが喉を潤して頂きました。


その後は、高島屋に入り、ニンテンドーショップでお土産を購入なさったのち、店内の喫茶で抹茶かき氷を召し上がって頂きましたが、量が多かったせいか、寒くなられた様で最後は少し残しておられました。


初めは八坂神社に行く予定でしたが、お疲れのように感じ伺ったところ、帰りたいとの事でしたので、そのままデパ地下で、和食のお弁当を購入され、地下道を通って地下鉄の駅に向かいました。
途中、スーパーマリオの装飾のある箇所を通りましたが、目を輝かせて写真を撮っておられました。
スーパーマリオが好きな依田君と、登場人物名が日本とアメリカでは違うらしく、その話で盛り上がっておられました。



その後は、地下鉄四条烏丸駅で、お見送りし分れました。

以上、長々と書きましたが、Moodie 先生は、初対面の私達にも人当たり良く、様々な物に興味を持っておられる方だと感じました。
ローレンスに戻られても、広島訪問を始め、今回の日本での様々な経験を生徒に伝えて頂き、相互理解に貢献して頂けると思います。

今回、久しぶりにSET-Jに関わらせて頂きありがとうございました。
また、機会がございましたら、お声がけ下さいませ。
まだまだ報告会などお忙しいと存じますが、これからも皆様のご活躍をお祈り致しております。

ありがとうございました。

以上、京都をアテンドくださった中村さんよりご寄稿いただきました。同じくアテンドしてくださった与田さんも暑い中、誠にお疲れさまでした。Moodie先生の体調をみながら臨機応変にご対応くださり、感謝の念に尽きません。国外から根強い人気を誇る美しい街京都でたくさんの「和」を感じていただけたようですね。引き続き、Moodie先生の旅の旅をお伝えしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

SET-J一同

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