SET-Jとは

プログラムの目的、内容など
在ボストン日本領事館、ボストン日本語学校、メッドフォード教育委員会が後援してアメリカ人教員を日本に派遣して、日本の教育、文化、習慣などを見聞きしてもらうプログラムがありました。ローレンススクールもそのプログラムに参加し、過去に校長先生、副校長先生、教育委員長、二名の先生が派遣されました。1999年には上記後援によるプログラムが終了してしまいましたが、2002年よりローレンススクールにSET-Jを立ち上げ日本人保護者の運動により継続しております。多くのアメリカ人にとって、日本は遠い上に言葉も生活様式も全く異なります。アメリカ人教諭に日本の習慣、文化や教育を理解してもらう事にこの派遣は大変大きな影響を及ぼしています。日本では、約10日間かけて各地を回り、平和記念資料館や小中学校などの訪問、ホームステイも体験します。日本全国に数百人いるローレンス帰国生、ご家族の方々、またはSET-Jの活動に興味を示してくださる他機関のご協力を頂いて、アメリカと日本での連携を取り合いながら、毎年この派遣旅行を行っています。派遣された教諭は、この貴重な体験を、毎年、全校生徒、保護者へ報告しています。

2025年7月8日火曜日

7月8日(火) 広島(原爆ドーム、宮島等)

広島県でアテンドくださいました末平さんから当日の様子とお写真を共有いただきましたのでご紹介させていただきます。


 7月8日朝、先生が滞在しているホテルのロビーで待ち合わせをして、平和公園に行くために路面電車に乗りました。

原爆ドーム前で通訳の畝崎さんと会い、千羽鶴を奉納するために原爆の子の像に向かいました。皆の気持ちがこもった千羽鶴を先生が丁寧に納めてくださいました。


今日は日差しが強くとても蒸し暑い日だったので、碑巡りは少なめにと通訳の方がアレンジしてくださいました。平和の鐘、レストハウス、原爆死没者慰霊碑を巡り、9時過ぎに平和記念資料館に入りました。先生は1時間半かけて、じっくり見学されていました。

その後、研修室に移動し、被爆講話を聴きました。

講話をしてくださった八幡さんはとても素敵な方で、優しい笑顔で私たちを迎えてくださいました。8歳の時に原爆で辛い体験をされ、その記憶が80年経った今でも鮮明に残っているそうです。

先生は体験談を聴き、想像もできないような体験をされて、悲しい、辛いとの感想を述べられ、原爆が投下された後の学校再開についてなど質問されていました。

戦争で壊されたものは作り直すことができるけど、亡くなられた人々は戻らない、八幡さんのこの一言が印象に残りました。

平和公園を離れ、昼食のために広島焼きのお店に行きました。広島焼きを調理しているところを一緒に見たかったので、鉄板の前のカウンター席に座りました。目の前で自分たちのお好み焼きが作られるのを先生も楽しそうに見ていました。

昼食後、路面電車とフェリーに乗って宮島に着きました。

まずは鳥居のところに行きました。ちょうど干潮時だったので、小さなカニやヤドカリを見ながら鳥居を触りに行くことができました。

社殿内をゆっくり回った後、冷たいものを食べたり、世界一大きなしゃもじを見に行ったり、お土産屋さんに立ち寄りながら桟橋に向かいました。桟橋近くで鹿をなでることもできました。宮島に着いてすぐに鹿がいたので、もし先生が紙を持っていたら鹿が食べにくるから注意してねと話したのですが、フォトスポットで写真撮影している人の後ろポケットから紙を抜き取ってもぐもぐ食べる鹿を目撃したり、レストランの入り口にドーンと座っている鹿がいたりと鹿にはいろいろ楽しませてもらいました。

帰りのフェリーでは心地よい風が吹き、電車の中は涼しくて、快適にホテルまで帰ることができました。

今日はたいへん充実した一日を過ごすことができました。娘が先生と楽しそうに会話している姿を見れたのも親として嬉しいことでした。このような貴重な機会を与えてくださったSET-Jの皆さま、亜希子先生、どうもありがとうございました。


皆様にご協力いただき作成した千羽鶴を今年も無事奉納いただいたとのこと、Moodie先生、末平さん、皆様、改めまして本当にありがとうございました!日本でも有数の観光名所を回り、きっとMoodie先生の記憶に残る一日となったことと思います。気候や先生の体調等をお気遣いいただきながらのアテンドを務めてくださった末平さん、ありがとうございました!Moodie先生の旅はまだまだ続きますので、乞うご期待ください!

SET-J一同

2025年7月6日日曜日

7月6日(土)京都

京都府でアテンドくださいました中村さんから当日の様子とお写真を共有いただきましたのでご紹介させていただきます。

 7:00にホテルで待ち合わせ、与田ご夫妻と一緒にJRで、嵐山の竹林まで徒歩で移動しました。まだそれ程混み合っておりませんでしたので、静かな雰囲気を感じて頂けたと思います。

途中、野々宮神社に立ち寄り、通常の鳥居が何故朱塗りなのか、またここが黒塗りになっているのはなぜか、等を説明しましたが、日本文化にも興味があるご様子で、古代の棺に朱塗りの物がある、とお話しした時に、興味深そうに聞いておられました。

その後、天龍寺を訪問しましたが、柱の土台下に石を挟む事で地震対策にしている、という、昔、京都検定試験で勉強した内容を思い出しお伝えしたところ、日本は昔から対策をしていたんだと感心しておられました。
また、入口正面に置かれた大きな達磨図に驚かれ、臨済宗の寺院であるため、禅を重視する事、達磨僧の話や、願いが叶った際に、達磨人形に眼を入れる事などをお話ししました。(後に、錦小路で売られている実物を、見て頂きました。)
寺院見学時に、”上座”の説明をした際に、学校訪問時の作法の授業で、正座時の手のつく位置は、13段目だと習った、と楽しそうに笑顔で話しておられました。
また庭園に降りて、木陰でもあり、20分近く涼みながら、静かで落ち着くと庭を堪能しておられました。

渡月橋に向かう途中、偶然茅葺き屋根の建物があり、屋根の葺き替えは、材料集めや技術継承が大変である事などをお話ししました。
また、橋を渡っている時に、川下りの船も見え、美しいと何枚も写真を撮っておられました。

その後は、阪急電車で、四条烏丸まで移動し、依田君が、お昼御飯のタイミングから合流してくれました。38℃になるとの予想が出ており、炎天下に歩き回るのは避けたく、天ぷらにするかお好み焼きにするかを先生に伺い、錦通りにあるお好み焼き屋さんに入りました。
広島焼を召し上がる予定を伺いましたが、お料理好きとの事で、関西風との違いを見て頂き、またご自身で焼く体験ができれば、帰国後も作れると思い、焼かせて頂けないかお店に頼みましたが、不可との事で、少し離れた場所から見学する事は出来る、と言って頂きましたので、手順などを見て頂きました。
数種類を頼み、召し上がって頂きましたが、お肉なしのミックスが一番お口に合ったようです。


食後は錦通りを散策し、抹茶を購入されました。
突き当たりの錦天満宮で、お辞儀をしてくぐり、柄杓で手を洗い、お賽銭、二礼二拍手等を体験して頂き、名水である錦の水でほんの少しですが喉を潤して頂きました。


その後は、高島屋に入り、ニンテンドーショップでお土産を購入なさったのち、店内の喫茶で抹茶かき氷を召し上がって頂きましたが、量が多かったせいか、寒くなられた様で最後は少し残しておられました。


初めは八坂神社に行く予定でしたが、お疲れのように感じ伺ったところ、帰りたいとの事でしたので、そのままデパ地下で、和食のお弁当を購入され、地下道を通って地下鉄の駅に向かいました。
途中、スーパーマリオの装飾のある箇所を通りましたが、目を輝かせて写真を撮っておられました。
スーパーマリオが好きな依田君と、登場人物名が日本とアメリカでは違うらしく、その話で盛り上がっておられました。



その後は、地下鉄四条烏丸駅で、お見送りし分れました。

以上、長々と書きましたが、Moodie 先生は、初対面の私達にも人当たり良く、様々な物に興味を持っておられる方だと感じました。
ローレンスに戻られても、広島訪問を始め、今回の日本での様々な経験を生徒に伝えて頂き、相互理解に貢献して頂けると思います。

今回、久しぶりにSET-Jに関わらせて頂きありがとうございました。
また、機会がございましたら、お声がけ下さいませ。
まだまだ報告会などお忙しいと存じますが、これからも皆様のご活躍をお祈り致しております。

ありがとうございました。

以上、京都をアテンドくださった中村さんよりご寄稿いただきました。同じくアテンドしてくださった与田さんも暑い中、誠にお疲れさまでした。Moodie先生の体調をみながら臨機応変にご対応くださり、感謝の念に尽きません。国外から根強い人気を誇る美しい街京都でたくさんの「和」を感じていただけたようですね。引き続き、Moodie先生の旅の旅をお伝えしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

SET-J一同

2025年7月5日土曜日

7月4日(金)~7月5日(土)静岡の学校訪問

静岡県でアテンドくださいました佐竹さんから当日の様子とお写真を共有いただきましたのでご紹介させていただきます。

前日の7月3日木曜日午後6時2分に静岡駅で、Ms.Moodieをお出迎えしました。Moodie先生は、時差ボケやお疲れの様子はなく、素敵な笑顔で静岡駅改札口に颯爽といらっしゃいました。
その後、滞在先ホテル1階のコンビニをご案内しつつ、ホテルのお部屋まで先生をお送りして、この日は失礼致しました。


7月4日金曜日

朝7時15分に、ホテルのロビーでMs.Moodie にお会いしました。車で静岡市立竜爪中学校に向かいます。市街地を抜け、徐々に住宅地や山並みの広がる緑豊かな風景が広がってきて、竜爪中学校の建物が見えてきました。

〈1日の流れ〉
午前:静岡市立竜爪中学校訪問
     朝: 全校集会
     1時限目: 特別支援学級にてMoodie 先生の授業
     2時限目: 校内案内と授業見学
     3時限目: 3年生のクラスでMoodie 先生の授業
     4時限目: 3年生の別のクラスでMoodie先生の授業
午後:静岡県立地震防災センター訪問

〈詳細〉
まず、校舎に入ると、教頭先生と担当してくださる金澤先生が出迎えてくださいました。その後、クラス毎に整列して全校集会が行われる体育館へ移動。今日の集会では、体育祭の組分けとチームカラーを決めるとのことで、その様子を見学しました。
生徒会の役員が司会進行役を務め、全クラスが赤組・青組に分かれた後は、レクリエーションの時間。チーム毎に1月1日から12月31日まで誕生日月日順に、約300名の全校生徒が整列し直します。どちらのチームが早く整列できるか、赤組vs.青組で競います。早く整列できたチームが、体育祭でのチーム対抗リレーで、インコースを走る権利を獲得できるという訳です。
金澤先生から、集会進行手順や、レクリエーションルールなど全ては、生徒のみで企画実施している事をお聞きし、更にマイクで生徒が的確な指示を出したり、生徒会長の言葉を述べたりする姿に、Moodie先生はとても感心していらっしゃいました。

1時限目は、特別支援学級にて、Ms. Moodie の授業です。まずはSimon Says のゲームからスタート。このクラスで以前Simon Saysで遊んだ事があるとのことで、楽しい時間になりました。周囲に惑わされず最後まで残った生徒さんが、自分の名前と好きなキャラクターや食べ物について、英語で自己紹介をしてくれました。Ms. Moodieは、ローレンス校やBrookline についてプレゼンテーションをしてくださいました。夏休みが2か月間あり、年に3回もvacation week があることを聞き、生徒さんが「神や〜」と羨ましがったり、竜爪中とローレンス校の在校生数や先生の数を比べたりしました。

2時限目は、校内を案内していただき、数学や理科、英語の授業を見学しました。Ms. Moodieは、水泳の授業の前に水着に着替えた生徒の皆さんが、シャワーを浴びてから入水することや、卓球台の並んだ部屋を興味深そうにご覧になりました。授業中の教室では、数学の文章題に取り組むグループの間をMoodie 先生自ら周ったり、細胞壁や核などの名称や働きについて学ぶ様子を見学、英語の授業では”I want to go hiking.” “I want to go shopping.”と英語の先生の後に続いて、Moodie 先生も生徒の皆さんと一緒にリピート復唱していました。


3•4時限目は、3年生の2クラスでMoodie 先生が授業をしてくださいました。「私はChristine 先生です。はじめまして。どうぞよろしくお願いします。」と日本語で先生がご挨拶。生徒の皆さんは驚きつつも拍手喝采。グッと引き込まれた様子でした。
まず始めに、triviaでウォームアップです。「世界で最も話されている5言語は、ヒンディー語、アラビア語、英語、中国語、スペイン語です。これを、多くの人に話されている順に並べよう」「アメリカで最も暑いのは、テキサス州、ミシシッピ州、フロリダ州、ハワイ州、ルイジアナ州の5つの州です、暑い順に並べてみよう」「人気のある5種類のお菓子、スニッカーズ、キットカット、M&M’s、Reese’s、Hershey’s。食べられている数が多い順に並べてみよう」など、面白いクイズで盛り上がりました。
その後、Ms. Moodieのプレゼンテーションになりました。生徒からの質問の中で「好きなアメリカの食べ物は何ですか」に対して、Ms. Moodieは「ピザ、パスタ」と答えると男子生徒が「No, no, no! American food! Pizza, Italian!」と鋭いツッコミが入り、教室は笑いの渦に包まれました。
その他には、「ローレンス校で授業間の休み時間はたったの3分間と聞いたけれど、トイレはいつ行っているのですか」、「先生はおいくつですか」など、様々な質問が飛び出しました。
その後は、Chrome book を使って、数人の生徒のプレゼンテーションです。二条城、清水寺、東大寺など、修学旅行で訪れたお勧めスポットについて、英語でプレゼンしてくださいました。三十三間堂の弓を射る時に立位では、三十三間(120m)もの長距離を飛ばせないので、座位にて斜め上方に向けて射ると説明がありました。その矢を放つ軌跡について「up, up, up, up, down, down, down, down」と身振り手振りを交えて熱心に伝える生徒さんの姿が印象的でした


その次は、給食の時間です。給食当番の生徒が身支度を整えて、配膳していく様子をご覧になり、生徒達と一緒に教室で昼食を取りました。
普段はもっと賑やかな給食時間とのことでした。今日は割合静かな時間となりましたが、先生は近くの席の生徒さんとお喋りを楽しんでいらっしゃいました


竜爪中の生徒の皆さんや先生方に後ろ髪を引かれながら、次に向かったのは、静岡県地震防災センターです。
こちらでは、地震が起こるメカニズム・地震が起こった時の身の守り方・避難方法・備蓄食・避難所・Theater で津波発生時の身の守り方・地震が起きた時の地盤の変化や構造物の揺れ方を学びました。また起震装置で、震度6強と震度7の揺れをMoodie先生と娘は体験しました。体験直後「20秒間の激しい揺れでした。私は事前に揺れが始まると理解して、バーに捕まり何とか持ち堪えましたが、実際はそうではない。地震はいつ来るのかわからないし、3-6分間もの長い間なんて、本当に怖い。」とおっしゃっていました。同行した私も「知る・備える・行動する」事の大切さを
多くの人々に伝えていきたいと思いました。




最後に、近くの回転寿司に立ち寄りました。先生はサーモン・いくらなど寿司5皿と3食団子1皿をお取りになりました。ごく普通の店でしたが「新鮮で美味しい」と喜んでいただけました。



7月5日土曜日

朝8時15分に先生とホテルで待ち合わせし、車で20分程の日本平へ向かいました。


生憎、薄曇りのお天気だった為、富士山はうっすら霞んで見えました。静岡特産の蛇口みかんジュースでリフレッシュして、一路静岡駅へ向かいました。


蒸し暑い日が続く中、Ms. Moodie のどんな事でも全て吸収しようという積極的な姿勢と、明るい竜爪中の生徒の皆さんや先生方、防災センターで丁寧にガイドを務めてくださった職員の方のおかげで、大変充実した時間となりました。

Ms. Moodieを受け入れてくださった竜爪中学校金澤先生をはじめ、関わってくださった全ての方々へ、深く深く御礼申し上げます。

以上、佐竹さんからご寄稿いただきました記事です。Moodie先生の良い笑顔からも盛りだくさんでとても充実した2日間であったようですね!佐竹さん、アテンドと詳細なブログ記事をありがとうございました。引き続き、Moodie先生の旅をお伝えして参りますので、お楽しみに!


※Moodie先生のブログも更新されておりますのでご案内させていただきます。

*Day3; July 4th (Shizuoka)*
*Day4; July 5th (Shizuoka - Kyoto)*

SET-J一同

2025年7月3日木曜日

7月3日(木) 東京の学校訪問

東京都の学校をアテンドくださいました草郷さんから当日の様子とお写真を共有いただきましたのでご紹介させていただきます。

 7月3日水曜日 

実践女子学園訪問

朝の登校前にホテルロビーでMoodie 先生と待ち合わせして、一緒に学校に向かいました。久しぶりの笑顔の再会となりました。
娘がMoodie 先生に本日のスケジュールや近況を話しながら歩いていると、クラスメイトが追いかけて来て、一緒に登校しました。
この日は期末テスト前日という事で中学高校共に午前中のみの授業でした。

<学校での流れ>
・1時間目
キンブル先生による学校案内
・2時間目
礼法の授業(娘のクラス)
・3時間目
応接室にて、グローバル教育部のキンブル先生と谷口先生から、日本の教育事情や日米の教育事情の違いについて説明
・4時間目
谷口先生から同じ敷地内にある実践女子大学の案内

<詳細>
1時間目より前の、ホームルーム時間は、キンブル先生クラスで、出席や連絡事項の確認から始まり、その後のたった10分間の朝学習時間に、絵の具を出して絵を描く生徒、テスト勉強する生徒、それぞれが様々な事をする様子を見学しました。
そして1時間目の学校案内となり、校内のクラスの授業風景や、設備の整った被服室や調理実習室、実践女子ならではとして創始者である下田歌子さんの生涯についてや、学園の歴史、英語教育に関する成果(海外の学校との提携や、模擬国連)の紹介もしていただきました。
体育館では、娘が高校2年生で編入学してからの数ヶ月間担任だった、体育の松本先生が、実践女子学園で特別な取り組みとして合気道も取り入れていることを説明して下さいました。中学生が、ためらいがちに英語で挨拶に来るひとコマもあり、微笑ましい交流もありました。
そして、キンブル先生の手作りである木材製コンポスト(SDGs活動として)や、水槽の鯉にエサをあげるだけで、プランターの野菜が育つ仕組みであるアクアポニックス(土を使わず吸い上げた水だけで栽培する農業)など、家庭科の選択科目としてSTEAM教育を導入している事などについても詳しくお話しを聞きました。
渋谷という都心にあるにもかかわらず、緑豊かな学校ですが、庭には和歌に詠まれる植物を実際に見られるような工夫がしてあり、古典の世界を身近に感じられるようになっていました。


2時間目
礼法の授業は中学1年と高校3年での実践女子学園では必須教科となっていて、今回は実践女子学園の校長先生も見守る中、高3のクラスでMoodie 先生も娘と一緒に授業を体験していただきました。
礼法は「挨拶の意味」「礼の角度や意味」「和室での立ち振る舞い」などについて学び、おもてなしの心や相手の立場になって考えられるようになる事、心を鍛える授業なのだそうです。
今回は、和室に迎え入れる作法や立ち方、座り方、お辞儀の角度について学びました。
今年に新しい畳(熊本産の同一の畑で採れた井草で揃えてあるので色が揃っている)に表替えをしたばかりの良い香りのする和室で、「敷居や畳の縁を踏みません、なぜなら他所のものを大切にするという心を表す行為だから。」という事柄からスタートした授業は、立ったり座ったりお辞儀をしたりとシンプルな動きなのにも関わらず、頭も身体もフル回転なものになりました。
座礼は相手に敬意を表す「ふたてまえ」という深さの礼を学びました。畳から鼻先までが二手幅(45度)の確認をしながらお稽古しました。


3時間目
校内案内で授業風景は見てしまった事もあり、日本とアメリカ両方の教育事情をご存知のキンブル先生に、日本の教育指導要領(文科省)についてや、公立学校と私立学校の違いや、放課後の塾のリアルなどについて話していただきました。
その中で、日本はどの県でも指導要領があるのでだいたい学習内容が整っている事や、高校2年から文系理系と履修が分かれる為、大学受験でも学部学科の選択肢が狭くなるという弊害があるという事、またトランプ政策によるビザの影響についてや(トランプを支持するか云々について脱線したりもしつつ)、日米の教育に関する話をしていただきました。これからMoodie 先生は複数の学校訪問をするので、始めの1校目でこういう話を聞けたのは今後の参考になりそうで良かったなと思いました。

4時間目
せっかくなので、女子大学の見学はいかがですかとご提案いただきました。
東京タワーが真正面に見えるスポットや、屋上庭園があるスカイラウンジ、高校生も利用している図書館など、校内の設備や授業風景を見学し、さらに大学に併設してある美術館にて日本画や水墨画、卒業生である脚本家の向田邦子さんの作品紹介展示を見ました。大学ではテレビドラマやCMの撮影協力もしているので、その紹介パネルや七夕が近いので笹飾りもあり短冊に願い事を書いて笹に括り付けたりもしました。

学校訪問が終了し、下校途中に金王八幡宮に立ち寄り神社にお参りをして、御神輿や獅子舞の展示を見学しました。
娘が、御神輿について知っているつもりだったけど、それを知らない先生に伝えようとすると難しい、と悩みながら説明していました。
昼食は渋谷ヒカリエにあるお茶漬け専門店に行きました。
初めは海鮮丼として楽しみ、途中からお茶碗によそい変え、海苔、鰹節、アラレ、わさびを自由にトッピングし、最後にカツオ出汁をかけて味わうという二度美味しいスタイルのお茶漬でした。



昼食後ホテルに戻るのに少し足をのばし、近くのハチ公像、スクランブル交差点、センター街散策をしました。ちょうど参議院選挙期間なので、有名な政治家が応援演説に来ており、ものすごい人だかりになっていた所を通りました。
娘にとって初めての選挙がこの参議院選挙なので、街を歩きながらMoodie先生と選挙の話もしていました。

ホテルにて先生の荷物を引き取った時に、実践女子学園の制服を着たクマのマスコットと記念写真を撮影しました。
渋谷から静岡へ向けて品川駅までお見送りし、また12日の懇親会での再会を楽しみにしつつお別れしました。

この日、学園の窓口になってくださった城副校長先生がご都合により不在で直接お会いできなかった事は残念でしたが、この学校訪問の報告とお礼をお伝えさせていただいた時に、副校長先生からMoodie 先生にも喜んでいただけたなら幸いです。とご連絡をいただきました。

はるばるBrooklineから来て下ったMoodie 先生、そして、Moodie 先生の派遣に際してご協力いただきました実践女子学園の先生方と生徒の皆さん、SET-Jの皆様に深く感謝申し上げます。


とても充実した学校訪問、東京観光であることが伺え、Moodie先生も充実した一日を過ごされたようですね!お暑い中、アテンドを務めてくださいました草郷さん、学校訪問にご協力くださいました実践女子学園の皆様方、SET-J活動にご理解・ご協力くださいました皆様、本当にありがとうございました!


※Moodie先生のブログも更新されておりますのでご案内させていただきます。

*Day2; July 3rd (Shibuya, Tokyo)*
Christine in Japan! - Day 2: July 3rd (Tokyo)

SET-J 一同

2025年7月2日水曜日

2025年度 SET-J派遣旅行スタートのご報告

ボストン時間7月1日(火)昼過ぎ頃、Moodie先生がボストンローガン国際空港から日本へ向けて出発され、予定通り、日本時間7月2日(水)午後に日本に到着され、無事、旅を開始されたとのことです。ローレンス校の皆様、日本でアテンドや懇親会の幹事をお引き受けくださっている皆様、そのほかにもSET-J派遣のためにご協力をくださいました皆様のおかげで本日を迎えることができました。

皆様、本当にありがとうございます!

先生方の日本滞在中のご様子はSET-J便り( https://set-jlawrence.blogspot.com/ )と

Moodie先生のブログ(Christine in Japan!)にて順次ご紹介させていただく予定です。


            (Moodie先生のブログより)

先生にとって健やかで実りある派遣旅行となりますよう、心よりお祈り申し上げますと共に、皆様にもブログを通じてお楽しみいただけますと幸いです。


※Moodie先生のブログも更新されておりますのでご案内させていただきます。
*Day1; July 1st to July 2nd (Travel Day)*

SET-J 一同

2025年6月4日水曜日

スプリングピクニックのご報告と千羽鶴完成のお礼

6月3日(火)はローレンス校にてスプリングピクニックが開催されました。

天候にも恵まれ、おにぎりとアイスポップの販売、ヨーヨー釣りを行いました。

今回は28名の保護者の皆様に計437個ものおにぎりを作成いただきましたが、開始時間前からおにぎりを親子で買いに来てくださる方もいるほどの大盛況で、当日販売にご協力いただいた保護者の皆様のご活躍により見事完売いたしました。

また、この日はうだるような暑さであったこともあり、アイスポップも飛ぶように売れました。食べた後に赤青緑に染まった舌を見せ合いっこする子供たちはとても微笑ましかったです!

ヨーヨー釣りは少し難易度が高いかな?と思いましたが、カラフルでノスタルジックな模様のヨーヨーはアメリカの子供たちにも大人気!釣れなくても必ず1つゲットできるという良心的なゲームです。みんなとても楽しそうにトライしていました。懐かしの縁日がボストンで見られたという素敵な思い出を共有することができました。


さて、いよいよMoodie先生の派遣まで残り1か月を切りました。

お陰様で、今回のスプリングピクニックで派遣前のイベントは全て完了いたしました。

また、皆様のご協力もあり、無事千羽鶴は完成いたしました。

改めまして、保護者の皆様、これまで様々なイベントでのご協力誠にありがとうございました。

そして、来月日本でMoodie先生をアテンドいただく卒業生、在校生の皆様、保護者の皆様、お忙しい所誠に恐縮ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。この派遣がMoodie先生、皆様にとってより良いものとなりますよう、最終調整等を進めてまいります。

引き続き進捗状況や、派遣の期間中は現地でのご様子など記事を掲載してまいりますので、お楽しみいただけますと幸いです。

SET-J一同

2025年6月3日火曜日

ヨーヨー作成会のお礼とスプリングピクニックのご案内

本日6月2日(月)はスプリングピクニックに向け、ヨーヨー作成を行いました。今回もたくさんの子供たち、保護者の皆様にご参加いただき、予定数のヨーヨーを作成することができました。

ゴム風船に水と空気を入れて膨らませ、輪ゴムとクリップで閉じる緊張の一瞬。最初は大人も子供も失敗して水が噴射し、あちらこちらで悲鳴が響き渡りましたが、徐々にコツをつかみ、色とりどりの水風船ヨーヨーがたくさん完成しました!作り始めた頃は遠慮気味に入れられていた空気も最後にははちきれんばかりに入れられるようになり、色だけでなく大きさもとりどりで、明日は皆様それぞれお気に入りのヨーヨーを見つけてもらえること間違いなしです!



明日6月3日(火)は、以前にも告知させていただいた通り、Lawrence校グラウンドにて17時半よりスプリングピクニックが開催されます。

お時間のある方は奮ってご参加ください!


SET-J一同